第26代幹事長、谷口大地のご挨拶

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このたび、第26代東質青年部幹事長を拝命致しました、谷口大地と申します。板橋区成増で昭和22年創業の”谷口質店”の三代目として商売させて頂いております。ここで改めて、東質青年部についてご紹介させて下さい。1970年に酒井清司初代幹事長が創設された東質青年部は、2020年に50周年を迎えました。歴代幹事長を就任年とともに表すと次のとおりです。

1970年 初代  酒井清司(初代のみ1期4年)
1974年 2代  水谷啓介
1976年 3代  小林保彦
1978年 4代  久保光太郎
1980年 5代  横尾龍彦
1982年 6代  島田宏
1984年 7代  牧野光男
1986年 8代  牧野光男
1988年 9代  荻野髙司
1990年 10代 中光夫
1992年 11代 齋藤邦彦
1994年 12代 関根秀男
1996年 13代 関根秀男
1998年 14代 中肇
2000年 15代 中肇
2002年 16代 戸枝淳也
2004年 17代 松本優
2006年 18代 岩崎誠太郎
2008年 19代 渡邊良輔
2010年 20代 相川登美夫
2012年 21代 柴淳子(菊池淳子)
2014年 22代 吉川元浩
2016年 23代 関根俊治
2018年 24代 髙橋正広
2020年 25代 大野公輔
(敬称略)

そして、2022年4月28日の青年部総会で承認を頂き、新たに私が第26代幹事長としてこの伝統ある東質青年部を率いることになりました。
歴代幹事長の諸先輩方のあとに自分も名を連ねるということは、大変光栄なことでありますと共に、身の引き締まる思いでいっぱいです。

私と一緒に2年間活動していく現役青年部幹事はこのメンバーです。

幹事長  谷口大地(志村)

副幹事長 相川雷太(新宿中央)
副幹事長 荻野剛司(大田)
副幹事長 新見武尊(深川)
副幹事長 松下晃久(西新井)

幹事 兼松博士(福生)
幹事 斎藤康弘(西新井)
幹事 柴友昭(大田)
幹事 谷川善彦(立川)
幹事 藤庵高志(八王子)
幹事 平田尚孝(成城)
幹事 福島英明(本所)
幹事 古川裕輝(志村)
幹事 星野友亮(愛三)
幹事 渡邉圭一郎(大田)

青年部創設より今日に至るまでのこの約50年のあいだ、バブル崩壊やリーマンショック、グレーゾーン金利や偽装質屋、そして、阪神淡路大震災や東日本大震災など、様々な諸問題を乗り越えながら、ときには全国質屋青年会議などを通じて声をあげ、東質はもとより質屋業界全体の発展のために、東質青年部は活動を続けて参りました。

その伝統を受け継ぎながら、我々現役青年部員も活動を続けていくわけですが、昨今は、皆さんご承知のとおり、新型コロナウィルスの登場によって、社会は大混乱し、世の中は一大変革期に突入しました。最初の緊急事態宣言が東京に発令されたのが、2020年4月ですから、そこから約2年間に渡り国民の多くが行動を制限され、今もなお、マスク着用が推奨され、パーテーションによる飛沫防止や、手洗い・消毒も日常風景として定着してきました。

質預かりも買取も店頭販売も、質屋に関わるお取引のほとんどは基本対面のお取引ですので、消費者の外出自粛や行動制限によって、商売へのダメージは少なくありません。一方で、新しい生活様式として、リモートワークやネット上での商取引が以前にも増して盛んになってきており、そういった新しいニーズに対応できる企業とできない企業とでは、今後の商売の行末に大きな差が出てくるような気もしております。

青年部の活動も、大野前幹事長のもと、私も副幹事長としてお支えしてきた過去2年間、以前までのように、新年会や忘年会などを対面で開くことも叶わず、日々の連絡もZOOMなどのリモート会議主体で、ダイナミックな活動ができませんでした。この状況はもしかしたらまだ当分続くのかもしれませんが、感染拡大防止につとめつつ、可能な範囲で少しずつ対面で会って活動する機会を増やし、また以前のように闊達な意見交換ができるような場を作って参りたいと考えております。

私が特にこれからの2年間で青年部員と一緒に考えていきたいのは、デジタル化への対応と、ネット検索への対応についてです。私のお店もちょうど本年の1月から、”質物台帳・古物台帳・顧客台帳・口取り帳”など、質屋の取引に関わる紙の帳簿を一切無くして、ハンコの使用もやめて、すべてをPCと管理ソフトによるデジタル管理に変えました。これによって、今までなんとなくお客様の履歴が各帳簿に曖昧に書き連ねられてきたものが、画像やデータで一元化され、半永久的にデータとして残っていく体制ができました。この顧客データを元に、現状どのような層が多く来店していて、今後どのような層に来店してほしいか、それにはどのような施策が効果的か、など、現代の経営では当たり前の”データによる経営分析”がやっと少しずつ始められるようになりました。質屋業界ではまだまだ紙の帳簿が主流かもしれませんが、特に我々のような30代〜40代の質屋人は、そろそろ自分たちの世代でその商習慣を見直していく時期に来ていると思います。自ら1サンプルとして、デジタル化を体現していくことで、周りの青年部員にもその経験を伝えていけるのではないかと思っています。

そして、もう一つ、ネット検索への対応です。かつては、インターネット上にまだホームページが無い、というお店さんも多かったと思われます。しかしこのコロナ以降、特に、外出せずにPCやスマホで検索して、日用品だけでなく洋服や宝飾品までネット上の画像だけで買ったり売ったりするこの時代に、どんな個人商店であれ、ウェブ上に自分のお店のサイトがあることはもう当たり前の状態になっています。

つい10年前くらいまではインターネット上で自分のお店を宣伝するために、ポータルサイトにバナーを貼って誘導したり、リスティング広告など有料広告で顧客を獲得する、という方法が主流でしたが、現在はそれに加えてさらに多様化しており、お客様の口コミであったり、インスタグラムやYou Tubeなど各SNSからの誘導だったり、グーグルマップ上での見え方の工夫であったり、顧客獲得の方法も日々変わってきているのが現状です。なんの気なしに書いたブログやツイッターのつぶやきが、思わぬ拡散をして、それによって新規のお客様が来店する、というのも不思議ではありません。かくいう私のお店も、つい先日まできちんとしたウェブサイトが無い状態でしたので、偉そうなことを言える立場ではありませんが、現在進行系で今まさに模索中であります。

このように日々変わっていく状況を、部員とともに同じ目線で経験しながら、少しでも現役青年部員のスキルアップにつながるよう、さらにはそれが東京質屋協同組合の発展に寄与できるように、これからも部員とともに精進して参ります。

最後に、私の自己紹介をさせていただいて、就任のご挨拶を結ぼうと思います。出身は埼玉県和光市。1980年2月生まれで、高1の息子と小6の娘がおります。今年は娘が中学受験の年なので、週3で塾に通う娘を中心に我が家は回っております。母親と娘のバトルも珍しくなく、長男と父親とでそれを諌めながら、家庭内は常時ややピリついた状況にあります。これからますます父親を煙たがる娘と、自立して今後の日本を切り開いていくであろう息子から、少しでも尊敬される父親になれるよう、公私共に、充実した2年間を東質青年部幹事長として過ごして参りたいと思っています。
皆さま今後とも、東質青年部をどうぞよろしくお願い申し上げます。

一人でも多くの若手質屋さんと一緒に東質青年部を盛り上げていきたいので、もう少し詳しく活動を知りたいという方はいつでも谷口宛に連絡下さい。待ってます。

谷口質店 谷口大地

https://7taniguchi.jp/
daichi@7taniguchi.jp
0339390307

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