取り扱い品目

質草とは質屋に持っていく品物のことです

これを担保にして質屋でお金を借りることができます。時代の世相を反映し、質草も変化しています。以前は着物や鍋釜などの生活品が、高度経済成長期になると家電が、そして最近ではブランドバッグや時計、ジュエリーなどが質草として扱われるようになってきています。

お取り扱いする質草はお店によってさまざまですが、「各家庭にある、持ち運びできる程度の大きさのもので、古物市場*やお店で売れるくらいに価値があるもの」が質草になるといえるでしょう。現在質草となるものはだいたい以下のとおりです。

※古物市場とは古物商の免許を持った業者間で古物の売買を行う市場の事です。古物市場は都道府県公安委員会から許可を受けた「古物市場主」が営んでおります。質屋ではお預かりしていた質草が流質になった場合、店頭で販売する他に古物市場で売却したりもします。

ご注意

お店によって取り扱いしない質草もありますので、来店前に電話などで問い合わせをしてみてください。また上記に該当するものでも、レンタル品のようにご自分の所有物ではないものや、法律で売買が禁止されているものはお取り扱いできません。

定番の質草

貴金属宝飾品

地金

金やプラチナのかたまりのようなものを地金といいます。具体的にはインゴットバー、コイン、石のついていないリングやネックレス、金歯などです。査定が比較的容易で換金性も高いため、質屋で最も歓迎される質草のひとつといえます。これらの査定額は、その製品に含まれる貴金属の量で決まります。同じ18金のリングなら、10gのものより15gのもののほうが査定額が高くなります。また、純金は金が100%なのに対し18金は金が75%含まれるので、同じ10gのリングなら純金のリングのほうが査定額は高くなります。また、めっき製品は含まれる貴金属の量が少ないため、地金として扱われません。

ダイヤモンド

ダイヤモンド査定額は、カラー(色)・クラリティ(透明度)・カット(形)・カラット(重さ)の4つの指標によって決まります。おおざっぱにいうと、より大きく、透明度が高く、きれいに輝くものほど査定額が高くなります。またこれらの指標を記載した鑑定書という証明書があればより正確な品質がわかるため、査定額が高くなることが多くなります。ダイヤモンドの入っているリングやネックレスの査定額はおおむね、ダイヤの査定額に全体のデザイン性なども加算した金額になることもあります。

色石

ルビー、エメラルド、サファイヤ、真珠などのことです。ダイヤモンドほどはっきりした指標はありませんが、これらの貴石の査定額も、大きさと綺麗さによってきまります。品質を証明する鑑別書、という証明書があると査定額が高くなる場合が多いです。

ブランドジュエリー

ティファニー、カルティエ、ブルガリ、ハリーウィンストン、ショパールなどの有名な宝飾ブランドの製品は、石や貴金属部分の査定額にブランドの価値が加算されて査定額が高くなることが多いです。人気があり、状態がよいものほど査定額が高くなります。ブランドの証明書や箱があるとさらに査定額が高くなる場合があります。

時計

時計は、主に腕時計を扱う場合が多いです。他にも置時計、懐中時計などといった時計も扱う場合があります。ブランドに限らず、手巻き、自動巻き、クォーツ(電池)式の時計がありますが、動いている状態のほうが最も好ましいでしょう。特に、箱や保証書、時計のバンドのコマといったお買い上げ当初の付属品などは失くさないように保管していただき、預け入れや売却をなさる際にご持参していただくと査定にも好印象を与えます。

注意していただきたいのは、手巻き・自動巻きの場合、中の機械がうまく動いていないと修理などが必要になる場合があります。機械式時計の場合、長年オーバーホールをしてない物は大幅に査定額が下がる場合もございます。電池式時計の場合、中の電池が切れていて動かないものは、故障しているものとの判別ができないので、お取引をお断りする場合もございます。お持ちいただく前には傷の有無、機械の状態(うまく針が動くか)をお確かめになるといいでしょう。

(お取り扱いブランド例)
ロレックス、カルティエ、オメガ、ブライトリング、ブルガリ他

ブランド品

ブランドは主に無印と異なり、その名声と品質の保証という点で同質の品物でも、価格において大きくことなるものです。ブランドは元々他者との区分けのために為された印の意味で、そこからより良い品が多くの著名人などの手により、長く愛されその名が知られるようになったものがほとんどです。同じ財布なのに、値段が大きく違う、などという点はここに理由があります。そのため、本来は庶民に手の届くものではありませんでした。

しかし、最近は多くのクリエイターが様々な分野に進出し、インターネットなどの影響でブランドの情報伝達のスピードが助長され、誰にでも親しまれるものになってきています。

時計などと同様、買われた際のカギ、保証書、袋などという付属品の有無も質屋をご利用する際は大切になってきます。お持ちいただく際には傷や色あせなどの確認と合わせていただくといいでしょう。分からなければ、質屋さんに直接状態を話して相談してみることもいいと思います。

ただ、残念なことに、そうしたブランド品の利益に目をつけて、コピー品を販売する業者も増えている実態があります。ブランド品が欲しいという人の弱みに付け込むこうした業者の行為は違法であり、厳しく罰せられます。もちろん面白半分で、それらを買い、預け入れや、買取りをしようとした場合は、その当人も厳しい処罰を受けることになります。

質屋はこうしたあらゆる品のコピーを廃絶するよう努めてはいますが、無くなることはなく人々を騙し続けているのが現状です。「質屋が扱うブランド品は安全。」とよく言われるのはこうしたコピー品に対する質屋の厳しい態度の現れでもあるのです。

(お取り扱いブランド例)
ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネル、ブルガリ、グッチ、プラダ、フェンディー、コーチ、他

こんな物も質草になります

家電製品

液晶TVやパソコン、デジタルカメラ、ビデオカメラ、DVDプレイヤー、ゲーム機などの家電製品も質草となる場合があります。家電製品は本体の他にコードや充電器などの付属品がついてある製品が多く、全て揃えていた方が査定額は高くなります。また箱に入っている状態でお持ちいただくと査定額が高くなる事が多いです。

家電製品の中で冷蔵庫、洗濯機などの大型家電は保管の難しいためお預かりできないことが多いです。また家電類は新製品が続々と販売されるため、古い型は値崩れしやすい傾向があり、製造年数、ご利用年数などによってお預かりできない場合があります。

光学機器類

銀塩時代は質草の定番だったカメラ類、今では取り扱う量も減ってしまいました。理由としてはカメラ本体がデジタル化して、一年毎にモデルチェンジするなど、陳腐化してしまう速度が早くなってしまったからではないでしょうか。それに対して、光学機器類で質草としてお勧めなのは交換レンズ類。カメラ本体に比べてモデルチェンジの期間が長く、新しいボディーが出ても使いまわすことができるので、質屋としても安心してお預かりできる商品。査定の方も高いと思います。

銀塩カメラ本体

今では街で見かけることも少なくなってしまった銀塩カメラ、質草としては35mmではLeica社製で比較的新しいものでしたら高くお預かりすることが可能です。Nikon社製、Canon社製の銀塩1眼レフカメラは一昔前に比べますと査定価格は低くなってしまいました。Rollei社製、Hasselblad社製の中判カメラもまだまだ高価にてお預かり可能です。

デジタル1眼レフカメラ本体

このジャンルの商品は昨今の技術発展のスピードが早いために、モデルチェンジの期間が短く、値落ちのスピードも早い商品です。付属品の有無で大きく査定額の変わる商品なので、買ったときに付いてきた付属品を忘れずお持ちください。

交換用レンズ

デジタルカメラ本体に比べモデルチェンジのスパンが長いので、程度の良い物は比較的高値にて質入れ可能です。

楽器類

今まで必要に迫られて売却していた楽器類も質草となるものがあります。一度手放したら同じものを買い戻すことは困難なので、売却前に質屋へ預けることも選択肢の一つとしてお考えください。

弦楽器

アコースティックギター、エレキギター、エレキベースは定番の質草となります。Gibson社製、Fender社製、Martin社製のギター・ベース類は定番中の定番、高値にてご融資可能かと思います。それに対してヴァイオリン属などの弦鳴楽器類は査定が困難です。しかるべき筋に鑑定に出すために、1週間ほどお預かりするか、お断りする場合も多いです。

管楽器

サクソフォン、トランペット、クラリネット、フルートなどが質草になります。程度にもよりますがSelmer社製のサクソフォン、Buffet Crampon社製のクラリネットは高くお預かりできることが多いようです。

鍵楽器

残念ながら鍵楽器についてはピアノ、オルガンなど大きすぎて預かれない物、電子キーボードのように陳腐化が早いためにお預かりできない物など、質草としてはあまり向いていない物が多いようです。

打楽器

これも質屋としては保管場所に悩む質草です。大きなものは保管場所の関係上お断りすることが多いようです。

衣類

質草の一つとして洋服、和服、毛皮などの衣類を扱っている質屋もございます。具体的には洋服はレザーやウールなどのコートやスーツ、和服は着物や帯、小物類が挙げられ、毛皮ではミンクやフォックスのコートや襟巻があります。

金券

金券は金券ショップなどで取り扱えるものが主です。金券については相場もある程度あり、特に期限付きのものには注意が必要です。
【ビール券】【デパート券】【全国百貨店共通商品券】【信販系商品券】【旅行券】【株主優待券(有効期限により価格が変わる)】【図書券】など。

書画骨董類

家の納戸で眠っている書画骨董品はございませんでしょうか?日本画・洋画・茶道具・アンティーク物など書画骨董類も質草になります。書画骨董類に関しましては贋作なども多ございますので、その場ですぐにご融資とはいかず、査定のために1週間ほどお預かりしてからご融資という流れになる事が多いです。また、刀剣類については登録証が必要となりますのでお気をつけください。

東京都の質屋の蔵は東京都公安委員会の厳しい検査に合格済み。防犯防火には日々細心の注意を払っておりますのでお客様の大切な家宝をお預けの際も安心です。

その他

質屋は上記の質草以外にも電動工具、ゴルフ用品、有価証券など多種多様の物を質草として取り扱っております。意外なものが質草になる場合もございます。お気軽にお問い合わせください。

※定番以外の質草についてはお取り扱いしない質屋もございます。来店前に電話などでお問い合わせをしてみてください。

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